超初期記憶とは

 超初期記憶について。。。全ての発端

胎児の皮膚は、私達の過去、現在、そし将来に関するすべてを記した羊皮紙のようなものです。。。私達の葛藤や苦しみのもとを知るには、胎児の皮膚の記憶を辿るのです。

 Didier Dumas(精神分析医)

細胞の記憶メソッドでは、生前18ヶ月前までの記憶を辿ります 。この時期をProjet Sens (計画および意味づけの時期)と呼びます。身体に刻まれた多くの思い出を辿って行き、その原点ともいえる出発点を人生の始まりの時期に探すのです。

  受胎の後、胎児は母体の中、ひたすら体感を通して9ヶ月を過ごします。思考や言葉による表現がないまま、体感することを刺青のように純粋に刻んで生きるのです。

  皮膚細胞は神経細胞と同じく外胚葉〔発生初期の胚における一番外側の細胞層〕から発生します。そのため胎児の皮膚は、あたかも脳に思い出が記憶されて行くかのように、全ての記憶を、皮膚を通して精妙な感性で塗り刻んで行きます。母親の健康状態や感情は言うまでもなく、外界の雰囲気、状況を相対化することなく皮膚の感覚を通し、そのままの振幅で記録して行き、出産に至ります。

  出産は私達の人生に対し大きな意味を為す関門であり、その後の人生に何らかの影響を及ぼすことが多々見られます。どのような出産をのりこえてどのようにこの世に迎え入れられたか、その様子をこと細かに記録し、その記憶は人生にくり返し反映されるのです。

  また、細胞の記憶メソッドでは受胎9ヶ月前の状況も初期記憶として捕らえます。

父が酸いぶどうを食べたので、子供の歯がうく

旧約聖書エゼキエル書18章1節

   受精により胎児(初期は胎芽)は父母の遺伝子情報を受け継ぎます。その遺伝情報は生物学的個性にのみならず、両親の受胎前の状況や雰囲気をも彼らそれぞれの細胞に記録され、受胎の際に私たちに受け渡されるのです。

 エピジェネテイック(後生学〕においては、親の代で起こるショックなどにより、遺伝子の表現が変更され、子孫に受け継がれる可能性を示唆する研究がなされています。この時期に両親が受けた葛藤により、その後の子供の人生に理由なくその思い出が再生される、そのようなことが少なからず見受けられます。

そのため、受胎の前9ヶ月の情報をも超初期記憶と捉えます。

  更には、祖先から受け継がれる葛藤記憶、文化的、社会的情報(記憶),地理的および政治的といった環境因子等に至るまで、情報記憶を全て細胞に刷り込みます。

つまり、超初期の個人的記憶にとどまらず、より集合的な記憶をも内包しながら私達は生きていくのです。私たちが無意識のうち、遠い祖先の葛藤パターンを繰り返したりすることの奥にも、細胞の記憶が関与しているのです。